鹿の王
2018.01.09 朝礼ブログ
昨年、上橋菜穂子さんの「鹿の王」という本を読みました。
この本は2015年の本屋大賞に選ばれていて、その前年に作者が国際アンデルセン賞を受賞して話題になりました。
国際アンデルセン賞というのは、児童文学のノーベル賞と言われているそうで、私もこのニュースで初めて上橋菜穂子さんという作家を知りました。
鹿の王はファンタジー小説で、今まで読んだことのないタイプの話でした。
主人公が2人いて別々に物語が進んでいくのですが、恐ろしいウイルスを通して話が交差していき、最後はひとつの物語になります。
ファンタジーなので非現実的な要素も多いのですが、それが想像力を膨らませてワクワクしたり、ウイルスの感染源を探っていく過程がミステリーっぽくてドキドキしたり、ウイルスと人との闘いがウイルスの治療の歴史を感じたりと、1冊の中にたくさんの要素が入った小説でした。
私の説明ではよく分からないと思いますが、とても壮大で物語の展開が見事で、ここ何年かで読んだ中で一番おもしろい本だったなと思います。
今、NHKで精霊の守り人というドラマが放送されているのですが、この原作も上橋菜穂子さんです。
こちらはシリーズになっていて10巻くらい本が出ているようですが、今年は是非このシリーズを読みたいと思います。